人生の相棒となる植物と出会う『ワールドガーデン』（東京・小岩）

とっておきの植物に出会う

以前訪問した、グリーンいっぱいの藍さんのリビング。お気に入りだというガジュマルの木、「こんなに大きなものって初めて見ました」と感嘆していたら、小岩にあるこちらのお店を紹介してもらいました。一時期元気がなくなってしまったときに問い合わせると、親身に相談に乗ってくれ、とても信頼しているお店なのだといいます。

小岩の住宅街にある、2階建て店舗。観葉植物のみを扱う、専門店です。

1階は主に10号サイズ以上の大型植物がずらりと並ぶ、迫力ある空間。

人気のあるベンガレンシスがずらり。ひとつひとつ、枝の曲がりや葉っぱのつき方を見比べて、気に入ったのものを選ぶことができます。

じつは母体となっているのは、化粧品や健康食品・エステなどを手がける美容業界の会社。ワールドガーデンは、植物による癒しや、メンタル面など「内面の美容」を提供しよう、という思いから新規事業としてスタートしたのだそう。

「腕利き名人」の植物たち

お話を聞かせてくださったのは、代表の力石徹さんとスタッフの上坂真陽さん。
ワールドガーデンに並ぶ観葉植物は、ほとんどのものが産地に直接買い付けに行き、何時間もかけて、ひとつひとつ樹形をその場で見て厳選してきたもの。価格で選ぶのではなく、品質に徹底的にこだわった仕入れをしています。

藍さんのお部屋にあったのと同じ、大きなガジュマルの木。「このガジュマルも同じ生産者の人のものですよ」と力石さん。

ガジュマルは、沖縄で「先生」と呼ばれている、一番腕のいい生産者さんから仕入れているそう。曲がり方や葉の出し方も、その人の手にかかると絶妙。「ガジュマルなら、この人」と決めた名人から仕入れています。

沖縄の農家さんは、畑に一度植え込んで、そのあと鉢に植え替えて出荷をします。そうすると、枝の太さが全然違い立派なものになるそう。生産側としては、初めから鉢に植え込むよりも当然手間もかかるし、ロスも多くなるのだけれど、やはりそうやって人の手をかけて育てた、センスのいいものを提供していきたいと力石さん。お店の8割ほどが沖縄産の植物。

2階には、中型の植物と、陶器鉢に植え込まれたものも。

屋外には、ユーカリやオリーブなど、庭やベランダ用の植物もたくさん揃います。

オリーブも、見事な枝ぶりのものがずらっと並んでいて、お気に入りに出会えます。

売り場に並べる前に害虫をチェックし、消毒。購入したグリーンは、お願いすると自社のスタッフの方が直接、購入者さんのお家まで配達し育て方などの説明もしてくれます（有料）。そこまでやっているお店は他にはあまりありません。「実際の環境を見て、ここではうまく育たないなと判断した時にはお客様に説明をして持って帰ってくることもあるんです」と力石さん。

お店に来る前に、「ここに置きたい」と思う場所の写真を撮ってくるのがおすすめ。縦に伸ばすか、横に広げるか、どんな風に育てたいのかを相談すれば、その場所にあわせた植物を提案してもらうこともできます。

腕利き名人がひとつひとつ、情熱をこめて育てた植物。人生のパートナーとして迎えて、長く一緒に暮らしていきたい、そんな想いの強くなるお店でした。

WORLD GARDEN（ワールドガーデン）
東京都江戸川区西小岩5-9-22
03-5668-8701
営業時間　10:30～19:00　（不定休）
http://www.worldgarden.jp/

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