本当に”いいもの”に出合える雑貨屋ー豪徳寺『niente(ニエンテ)』
本当にいいものには、お金をかけたい。そんな感覚を持ち始めたのは30歳を過ぎたころからでしょうか。「ものごとの見方を変えると、世の中はもっと面白い」をテーマに、店主が丁寧にセレクトしたプロダクトを集めた雑貨屋「niente(ニエンテ)」をご紹介します。 …
自分にとって本当に「住みやすい街」を見つけるには、実際に住んだことがある人に話を聞くのがいちばん。goodroomのスタッフが住んだことのあるおすすめの街について熱く語る連載が始まりました。第3回目は小田急線・京王井の頭線が走る、「下北沢駅」です。
text : ASAKO MIYAKE
連載第3回目は、小田急電鉄小田原線・京王井の頭線がともに走る「下北沢駅」。ドラマや映画、バラエティ番組などでも度々取り上げられるため、訪れたことがない方でもこの街の雰囲気をなんとなく知っている方は多いのではないでしょうか。
飲食店も豊富で、話題のショップも多数あり、渋谷や原宿ともまた違う独特のカルチャーも色濃く残る、下北沢。ここは、暮らす街で自分の「好き」を思う存分楽しめる場所でした。
小田急線「新宿駅」から急行で7分、京王井の頭線「渋谷駅」からはなんと急行で3分で、下北沢駅に到着します。東京の主要なターミナル駅であるこの2駅からたった10分以内で行けるということ、また便利な二つの路線がちょうど交差するという街であるということも、下北沢が人気であることがうかがえるでしょう。
この街を紹介してくれるのは、実際に下北沢駅に住んだことのあるgoodroomスタッフの、うるさんとおもちさん。ともに20代前半のころ、うるさんはお友達とルームシェアを、おもちさんはパートナーとの二人暮らしをしていました。
二人にとって、下北沢駅はどんな街でしょうか。
イメージのとおり、下北沢はなんでもある街、なんですよね。なんでもある、といっても、大きなファッションビルがあったり、どこにでもあるチェーン店があるわけではありません。個人経営の飲食店や、個性豊かな古着屋、夜になると多くの人が集う劇場やライブハウス……。そんな人それぞれ違う「趣味」を、心から楽しんでもいいんだ、という空気感があるんです。
2019年3月末に、駅の全面リニューアル工事が終了し、下北沢は新築でピカピカに生まれ変わりました。着工してからなんと15年も続いていましたが、ようやくすべてが完了した模様。この街に住んでいる人も「帰ってきたら駅の出口がわからなくなっていた」というほど様々な変化があり長らく続いた工事も終わり、ようやく落ち着いたようです。
そんな下北沢駅のアクセスについて。ふたりそろって、同じ答えが返ってきました。
やはり、新宿・渋谷までのアクセスの良さが下北沢の魅力。その分家賃は高いところもありますが、ひとつかふたつ駅を下ればまた違った街を選ぶことができます。下北沢に歩いて通える「新代田駅」や「東北沢駅」なども、候補に入れてもいいかもしれません。
二人がこの街をほかの人に勧めるとしたら、どんなところでしょう?
アクセスには申し分のない、下北沢。観劇すること、音楽を思いっきり奏でること、遅くまで読書に没頭できること……。まさにサブカルチャーの聖地、下北沢らしさを楽しめることが、この街で暮らしていくということなのかもしれません。
下北沢は、駅を中心に東西南北それぞれに延びる商店街が印象的です。それぞれに個性があります。落ち着いた大人の方が集う美味しい飲食店が豊富なエリア、若者がごった返すカルチャーを楽しむエリア…。
二人にとって、この街のいいところとは、どんなところでしょう。
渋谷などと違い、趣味と暮らすエリアを共存できる下北沢は、若者だけでなく、50代以上の方も意外と楽しんでいる印象のある街です。かつてこの街でバンドや舞台での活動などを楽しんだ方々がそのまま離れられず、この地に住み続けているのかも。そうした方から“先人の教え”を請えるコミュニティがあるのは、まさに「文化」が残る街だからこそなのかもしれません。
お二人の下北沢への愛着がとっても伝わってきました。でも一方で気になるところもあるようです。
たしかに、みんなが楽しめる場所だからこそ、マナーを守れない方も多くいるのは仕方がないのかも。土日はメインストリートが混むから駅まで行くのが大変、という声もありました。話題のお店が次々とオープンしたり、たくさんのお店があったりするからこそ、ほかの街から遊びに来る人が多く、住民以上の人で溢れてしまうこともあるんですね。
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13149631/
https://www.youkaen.com/shop/shimokita
詳しい記事はこちら
https://www.goodrooms.jp/journal/?p=29895
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下北沢駅。おもちさんの教えてくれた、「一人でも寂しくない街」とは、いい得て妙な表現だなぁと感じます。
わたしもこの街が好きで、かつてよく遊びに行っていましたが、意外と一人でのんびりできる街でもあるんです。ランチをゆっくり過ごしたり、テイクアウトでコーヒーを買えるカフェがあったり。そのコーヒーを片手にのんびり雑貨屋や洋服屋をウィンドウショッピングしたり……。
もちろん人が多く活気があって騒がしいところもありますが、あまり周りに干渉しすぎない都会らしさと、昔から残るカルチャーを通じてはじまるこってりした人間関係も残っている。どちらか一方に偏りすぎていないからこそ、自分のペースでこの街と関わっていくと、ものすごく楽しい東京ライフが送れる街なのかもしれません。
利用可能な沿線:小田急線・京王井の頭線
家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/10.76万円、1LDK・2K・2DK/13.55万円、2LDK・3K・3DK/28.90万円
物価の高さ:★★★★☆
治安の良さ:★★★☆☆
子育て環境の良さ:★★★☆☆
街にある施設:商店街/個人経営の飲食店が豊富/定食屋/パン屋/スポーツジム/おしゃれな雑貨屋/古着屋/おしゃれな花屋/ライブハウス/劇場
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。