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これから新しく始める生活をする街。せっかくだったら、”本当に自分が心地よいと思える街”を選んでみませんか。街を見るプロの目をもったgoodroom社員が本当に住んだことのある街を紹介する連載。第6回目は田園都市線「駒沢大学」駅です。
text : ASAKO MIYAKE
連載第6回目は、田園都市線の駒沢大学駅。その名の通り、駒澤大学のキャンパスがあるため、大学までの道では多くの大学生の行列とすれ違います。
また、駅周辺でもひときわ大きな公園、「駒沢オリンピック公園」があることでも有名です。
駒沢オリンピック公園は昭和36年に開催された第18回オリンピック大会が東京で行われた際、第二会場として使用されました。あの“東洋の魔女”として世界中を圧倒させた女子バレーの会場でもあったんですね。この会場は現在は閉館してしまいましたが、いまでも多くの若者や家族連れの憩いの場ともなっている、歴史ある公園です。
そんな、駒沢大学駅。ここは、休日をアクティブに過ごしたいあなたへおすすめしたい街でした。
駒沢大学駅は、田園都市線の渋谷からわずか3駅の場所に位置しています。駅と駅との間の距離が近いため、両隣の三軒茶屋や桜新町へは歩いても行ける距離。また北は東急世田谷線の松陰神社前駅、南は東急東横線の都立大学駅や自由ヶ丘駅があるなど、四方を魅力的な街に囲まれた場所でもあります。自転車があれば、休みの度にいろんな街へ足を延ばすことができるのも魅力の一つといえるでしょう。
そんな駒沢大学駅に暮らしていたのは、goodroom社員の3人。大野さん、ツトムさん、H.Mさんです。全員が20代前半のころ、一人暮らしをする場所としてこの地を選びました。若い方々に好まれるポイントもいろいろ聞けそうです。
この街をヒトコトで表現するなら、どんな街だといえそうでしょうか。
駅前には246号線という、東京の中でもひときわ大きな道路が走っているほか、その上部には首都高速3号線も走る、駒沢大学駅。まさに「THE・都会」!という印象ですが、そこからそれぞれ南北に5分も歩けば、閑静な住宅街が広がります。東急線沿線の、この洗練された風の漂う感じ。どこかほっとするような、そんな雰囲気が魅力です。
さて、肝心のアクセス面について。駒沢大学駅は、田園都市線の渋谷駅から3駅という好立地。急行は停まりませんが、それでも乗車時間7分であればあまり苦になりません。
職場へのアクセスが便利なだけでなく、半蔵門線といえば、休日を楽しめるような場所へのアクセスも抜群。たとえば雑貨屋やカフェの充実した表参道や、本の街・神保町。最近ではブルーボトルコーヒーがやってきたことで清澄白河なども注目されていますね。駒沢大学駅からは、そのどこへも1本で行けてしまいます。
土地勘の有無にかかわらず、誰でもどこへも行きやすい街。田園都市線の人気が絶えずあることの理由が少しわかったような気がします。
駒澤大学のキャンパスがあることからも、どこを歩いていても比較的若い方が多くいる印象のある駒沢大学駅。どんなライフスタイルの方におすすめしたい、といえるでしょうか?
自転車、というワードがあちこちに出てきます。私も実際に歩いてみましたが、本当に自転車ユーザーが多いなぁという印象。住んでいる場所から駅まで通う、という方もいらっしゃるのでしょうが、多くは買い物やおでかけを広い範囲で行っている方が多いというイメージでした。
また、駒沢オリンピック公園の中では、広いスケートボード場も!詳しい人に聞いたら、ここはスケボーユーザーの聖地のようですね。たしかに、平日の昼間だというのに、多くの方々が練習していて驚きました。
平日は思いっきり働いて、そして休むときは自分の好きなことでとことん遊べる街。そんなオンオフはっきり過ごしたい方に向いている街かもしれません。
実際に住んでみたことのある3人に、「住んでよかったと思えること」を尋ねました。すると三人が口をそろえて教えてくれたのは、「にぎやかすぎず、自然が豊かで落ち着いた雰囲気」というものでした。
わたし自身もこの街を歩いてみて感じたのは、「路地裏が楽しい街」ということでした。
実ははじめのころは、南北に走る、「駒沢公園通り」や「自由通り」、東西に走る246号線など、大きな道路が駒沢大学駅周辺を囲っているためか、すこし人通りが多く、歩きにくさも感じたんです。
でも、一本裏通りを入ると、静かで落ち着いた住宅やアパートやマンションが立ち並んでいるため、驚くほど静か。車もほとんど通っていないため、ゆっくり散歩や自転車ライフを楽しむ方々とすれ違いました。
大通りではなく、この裏通りをうまく使いこなして最短距離で駅に向かう人も多いのだとか。この路地を駆使して生活できたら、この街での生活はすごく面白そうです。
アクセスが抜群で、自然も感じられる街。そんないいところばかりだと思えた街あるき企画ですが、やっぱりそれだけではなかったようです。
人気の街ゆえ、やはり朝や帰りの時間帯の通勤ラッシュはすごいものがあるようです。
また、駅を降りてすぐ目の前にそびえる首都高速の道路は圧巻というより、圧倒されてしまう力強さがあり、「雰囲気の良い」とは程通い感じもします。対岸沿いへ渡るのも、少し長めの信号を待つか、一度地下に下ってわたることをお勧めします。
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131707/13118858/
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東急線沿線の街に流れる風はどこの街も等しく、“洗練さ”と“活気”があふれる駅が多いなぁと感じます。だからこそ、一度この沿線で住み始めたら、離れられなくなってしまう方が多いのでしょう。駅前の騒がしさからは一転した路地裏には、どこか自分の田舎の実家を想起させるような、そんな穏やかさも残ります。
「駅」といった概念にとらわれることなく、さまざまな手段を活用して俯瞰してこの街をみれば、どこの街よりも広い範囲を「自分の街」といえるようになるのではないでしょうか。
利用可能な沿線:東急田園都市線
家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/8.83万円、1LDK・2K・2DK/14.28万円、2LDK・3K・3DK/23.17万円
物価の高さ:★★★☆☆
治安の良さ:★★★★★
子育て環境の良さ:★★★★☆
街にある施設:商店街, 個人経営の飲食店が豊富, 定食屋, 大きな公園, 子連れで行けるカフェ, パン屋, 川や山などの自然, ランニングスポット, おしゃれな雑貨屋, おしゃれな花屋
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。