こだわりのパン屋から花屋まで。今おしゃれなお店が集まる期待の街「蒲田」で、心弾む暮らしを
goodroomのスタッフが実際に街を歩きながら、住みたくなる街を紹介するこちらの連載。42回目は、JR京浜東北線・東急多摩川線・東急池上線の3路線が通る「蒲田」をご紹介します。利便性が高く、人々の生活の地として長く根付いてきた蒲田には、goodroomのオリジナルリノベーション「TOMOS(トモス)」のお部屋が複数あります。蒲田の街ではどんな暮らしができるのか、その魅力に迫っていきましょう。…
自分がいま住んでいる街を離れたいと思ったとき。それはその街で暮らす「100点」の基準が変わったとき。次に暮らす街を見つけるお手伝いをするのは、街を見るプロの目をもったgoodroom社員です。彼らが本当に住んで、心から良いと思えた街を紹介する連載。第8回目は西武池袋線「江古田」駅です。
text : ASAKO MIYAKE
連載第8回目の今回は、西武池袋線の走る駅「江古田」です。読み方は「えこだ」。かつては「えごた」という名前だったものが戦前に駅ができたときに「えこだ」と名称を変え、その名が定着したといいます。
江古田は最近ではパンの街としてのイメージが定着しつつあります。それもそのはず、4年ほど前から江古田の街を愛する地域の有志団体「とにかく江古田!」プロジェクトメンバーが、「えこだ パンさんぽ」というイベントを開催しており、それが近年のパンブームと重なって多くの来場者がこの街を訪れています。江古田の恒例行事となってきているようです。
そんな江古田は、多くの有名俳優やお笑い芸人を輩出している、日本大学の芸術学部があったり、武蔵大学の江古田キャンパスがあったりと、「学生の街」でもあるんです。取材時、池袋から向かう西武池袋線の中も、たくさんの学生さんたちとすれ違いました。
学生さんたちであふれかえって、せわしない印象の街なのかと思いきや、実際に歩いてみた江古田は、そんなことはありませんでした。まさに学生から大人になっても、ずっと住み続けたくなる街でした。
今回江古田を紹介してくれるのは、goodroom社員のみうらさんです。同僚から「江古田の神」といわしめるほど、江古田の街を堪能しているみうらさんは、20代前半から今まで、ずっとこの街に住み続けています。
そんなみうらさんにとって、江古田の街を一言でいうと、どんな街でしょうか?
わたしもこの連載の取材で阿佐ヶ谷駅に行ったのですが、確かに少し似た雰囲気を感じます。音楽が奏でられるライブハウスが健在だったり、個人店の飲食店が元気だったり。そうそう、歩いていて驚いたのは、コンビニや牛丼屋などのチェーン店が、駅前ではなく商店街を少し入ったところにあったこと。駅前がチェーン店で埋め尽くされていない感じは、個人店や商店が元気な証拠だなぁと感じます。
さて、気になる江古田のアクセスは、西武池袋線で池袋から各駅停車で3駅という立地。なかなか便利です。ほかにも様々な沿線を使えるようですよ。
江古田駅の南北それぞれ徒歩10分圏内に、これだけ様々な沿線が通っていて利用できるというのはポイントが高いですね。意外と知られていないのではないでしょうか。
また、西武線は観光にもとても力をいれています。今年できたばかりのムーミンのいるテーマパーク「メッツァ」は西武池袋線の「飯能」駅に、coedoビールなどでも知られる「川越」へもどちらも1本で行くことができます。西武ライオンズの球場がある駅までも1時間程度。ちょっとした旅行感覚も味わえるのが西武池袋線の魅力でもあるんですね。
江古田駅は、どんなライフスタイルを送っている方にお勧めしたい街でしょうか。
実際に歩いてみてわかったのですが、保育園や幼稚園が、とても多いんです!練馬区は待機児童問題に対して非常に熱心に取り組んでいるようで、ここ5年間で47%もの定員増の実績があるそう。江古田の街も例外なく、受け入れ態勢を強化しているのかもしれません。安心して子育てできる街というのは、いいですね。
みうらさんの思う、江古田の街の“いいところ”って、どんなところだと思いますか?
学生さんたちだけでなく、社会人で一人暮らしの方が友達と一緒に行ったり、ファミリーが子供を連れて楽しんだり……。そういったイベントで出会ったお店で、また別の機会のときに訪れ、常連さんになってしまうこともあるんじゃないでしょうか。自分が暮らす街を愉しむことのできる街のイベントごとが多いことは、とてもいいですよね。
では反対に、江古田のちょっとここは気になるぞ、ってポイントはありますか?
長年暮らしているみうらさんのような方でもあまり感じない気になるところ。でもたしかに少し騒がしい駅前というのは、疲れて帰ってきた大人にとってはちょっぴり疲れてしまうこともあるのかもしれませんね。
あとはわたしが気になったのは、西武池袋線は線路が地上なので、南北を行き来するのに踏切が必ずあるところでしょうか。通勤通学時間で電車が盛んに走っているときは、ここで待たされることも多いのだろうなぁなんて想像しました。
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江古田。正直「パン屋の街」という印象しかわたしは思っておらず、あまり西武池袋線という電車になじみがなかったもので、どんな街かをイメージできないまま今回の取材を始めました。
でも実際に行った江古田の街は、とっても穏やかで、居心地の良い街でした。学生さんは多いけれどあまり騒がしくないのと、入ってみたいと思える飲み屋が多かったこと。さらには子育てのしやすさも感じることができました。
まさに、年代が変わっても、生活スタイルが変わっても、ずっと住んでいても違和感のない街。それが江古田の街の魅力なのかもしれません。
利用可能な沿線:西武池袋線
家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/7.06万円、1LDK・2K・2DK/9.55万円、2LDK・3K・3DK/12.33万円
物価の高さ:★★☆☆☆
治安の良さ:★★★★☆
子育て環境の良さ:★★★★☆
街にある施設:商店街, 個人経営の飲食店が豊富, 定食屋, 子連れで行けるカフェ, パン屋, 古着屋, スポーツジム, レンタルショップ, 銭湯, ランニングスポット, 大きな公園
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。