「街とのつながり」が持てたら、もっと愉しい街。世田谷線・松陰神社前駅
自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。20回目にご紹介する街は、東急世田谷線の走る街「松陰神社前」。飲食店などを通じて街とのつながりが持てたら、きっと住んでいて愉しいんだろうな。そんなことを思える街でした。…
町歩き愛好家が本当に住みたい町をジワジワと紹介していきます。第10回目に取り上げるのは世田谷区の若林。生活のにおいがする、とても穏やかな町です。
text : 渡辺平日
こんにちは、日用品&町歩き愛好家の渡辺平日です。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内しています。
今回は世田谷区の若林を散策しました。なんだか名字みたいな地名ですね。人名が由来なのかと思って調べたところ、〈土地が開発されて若い林が並んでいる様子〉を意味する名前であることが分かりました。ぜんぜん関係なかった……。
そんな若林の東には穴場駅として注目されている西太子堂、そして〈住みたい街ランキング〉常連の三軒茶屋。西には文化の発信地として盛り上がっている松陰神社前もあります。人気エリアに挟まれているせいで若林にスポットライトが当たることはまれですが、実は住むのにはかなりいい町なんです。今回はその魅力をじっくり紹介していきたいと思います。
駅には三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ世田谷線が乗り入れていて、三軒茶屋までは約4分。電車に乗ってぼんやりしていたらもう到着という距離感です。その気になれば歩いて行けますし、自転車があればもっと気軽にアクセスできますよ。
三軒茶屋から田園都市線に乗り換えれば渋谷まで約5分。うーん、近い! さらに、商業施設が集まる二子玉川までは約6分。まとまったお買い物をしたいときも困りそうにないですね。ただし、世田谷線から田園都市線の乗り場まではけっこう距離があるので、特に急いでいるときはお気を付けくださいね。
いつもは駅周辺から散策しますが、今回はちょっと趣向を変えて、駅までの町並みから紹介していきます。
若林駅の近くには環七通りという主要道路が通っていて、それが少なからず町の形成に影響しているはずだと考えたからです。「大通りを歩かないことには、若林を知るのは難しい。だから歩くのだ」というとちょっと大げさですけど、そこを眺めることでまた違うものが見えてくると思うので、ジワジワと歩いてみようと思います。
読書とコーヒーを楽しんでいたら日が暮れてきたので町歩き終了。続いてはお部屋紹介のコーナーです(特に2件目が気になります……内見に行きたいな)。
こういう〈生活のにおい〉のする町が僕は好きです。いつ訪れても穏やかで、(こんな町に住みたいんだ)と思います。特に今回は大きな道を歩いてきたので、いつもよりもそう感じました。
それにしても、あんなに大きな道路があるのに、どうしてこんなに落ち着いているんだろう? 今までなんどか同じような立地の町を見てきましたが、もっと賑やかだったり騒がしかったりで、ずいぶんと様子が違います。 もっと若林について知りたくなってきました。
それではまた、次の住みたい町でお会いしましょう。
渡辺平日
渡辺平日
日用品愛好者。常に異常な物欲と戦っています。町歩きやお部屋探しも好きで、ふと気がついたらグッドルームの取材ライターになっていました。主な寄稿先は「LaLa Begin」「北欧、暮らしの道具店」「PERFECT DAY」など。