モダニズムデザインとアートの関係を考える『gesture, form, technique IV』(馬喰町・TARO NASU)
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山形県山辺町の老舗ニットメーカー、米富繊維が初のポップアップイベントを10月18日から27日まで開催中。山形の豊かな自然の恵みのなかで作られた、職人さんの技術がキラリと光る一着を探しに行ってみませんか。
text : ASAKO MIYAKE
厳しい残暑も和らぎ、そろそろ本格的な秋支度。皆さんは、もう衣替えはお済みですか。
秋から冬にかけて気温が下がるころに欲しくなるのは、やっぱりニット。ついついトレンドを気にして安価なものに手を出し、ワンシーズン限りで着なくなってしまうことも時にはあったりするでしょう。
でもそろそろ、少しいいお値段はする代わりに、長く、補修をしながら着られるニットを一着持っておいてもいいかもしれません。
今回ご紹介したいのは、山形県南東部に位置する山辺町の老舗ニットメーカー「米富繊維」から誕生したファクトリーブランド「COOHEM(コーヘン)」が主催するポップアップショップ「COOHEM Arts and Craftsmanship-糸、人、交わることからすべてがはじまる-」です。
かつては日本の中でも有数のニット産地であった山形県の山辺エリア。県土の約8割を潤す、最上川の恩恵を受け、幕末にはすでに生糸を手広く商っていた米富繊維。
ブランド名である「COOHEM」は、「交編(こうへん)」という、異なる形状の素材を複数組み合わせて編み立て、まったく新しい素材に仕立てる技法に由来しています。
海外製の安価なニット製品に押されて、ほとんどのメーカーが存続の危機に陥るなか、米富繊維の現場では、経験豊富なベテランの技術者と、豊かな感性を持った若手が手を携え、常に新しいモノづくりに挑んでいます。
これまで常設で店舗を持たなかったCOOHEMがお客様とコミュニケーションをとるリアルな場を設けるのは、今回が初めてのこと。来年2020年にブランド10周年を迎えることを記念し、作り手がお客様へ直接ブランドの成り立ちやモノづくりの背景などを発信して、共有する場を持ちたいと、長年の強い想いから実現しました。
今回のイベントは、東京・馬喰町にある「次の世代に引き継いでいきたい人や食、地域」をテーマに発信している店舗「frø(フォイ)」にて開催されます。
COOHEM の最新コレクション2019 AUTUMN&WINTER の商品や雑貨を購入できるだけではなく、山形ならではの食材を使ったフードの販売、日ごろCOOHEM を支えてくださっているゲストを招いてのトークセッション、ワークショップなどの体験型のコンテンツも行われます。
さらに、従来配送にて受けている商品の修理を、イベント会場へ持ち込みすればその場で受け付けてもらえるほか、ニットのお手入れの相談なども可能です。
一つ一つ、丁寧に編みこまれたニット地が、どのようにして作られたかを聞きに行くだけでも一見の価値ありのイベントです。気になるものがあれば、この秋冬の……、いえ、これから一生大切に着ていく一着を探しに。ぜひ足を運んでみてください。
COOHEM Arts and Craftsmanship-糸、人、交わることからすべてがはじまる-
会期:2019年10月18日(金)~27日(日)
会場:東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビル101
https://www.coohem.jp/11220
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。