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2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムで日本初の回顧展を開催し、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター(Saul Leiter, 1923-2013)。ライターの展覧会がまた渋谷Bunkamuraに帰ってきます。2020年1月9日より開催。
text : ASAKO MIYAKE
携帯電話のカメラが普及して、日常的に写真を撮ることが当たり前になった昨今。そんな中、あえてカメラを購入し、自分の思い描く1枚を残したいと思う人もまた、増えてきたと感じるのは私だけではないでしょう。
どんな写真が人の心を惹きつけるのか、おぼろげながらも考えるようになったとき、ふと目に留まったのが、写真家ソール・ライターの作品でした。
元は「ヴォーグ」などの有名ファッション誌の表紙を飾ることもあったソール・ライターは、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消していった、伝説の写真家ともいわれています。
今回の展覧会「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」では、2017年に大きな話題を呼んだ展覧会開催以降に発掘された、まさに“宝の山”のような未整理資料の中からモノクロ・カラー写真、カラースライド等の多くの作品を選出。さらにデジタル技術を駆使して、ソール・ライターの生涯にわたるアーカイブを通し、一人の写真家の創作の秘密に迫ります。
展覧会は2部構成となっていて、第1部では、2006 年に出版された『Early Color』によって、“カラー写真のパイオニア”と称されるようになったソール・ライターの世界初公開となるカラー作品をはじめ、前回の展覧会では紹介できなかったモノクロの代表作、多数の未発表作品など約130点により、その業績をたどります。
また第2部では、ソール・ライターが残した膨大な作品・資料のアーカイブ構築に取り組むソール・ライター財団のプロジェクトを通して、ソール・ライターの実像に迫ります。
晩年まで写真を撮り続け、絵を描き続けたソール・ライターは、12歳で初めて自分のカメラを手にして以来、多くのカメラを使い、新しい技術を楽しんだ写真家でもありました。
彼の生きてきた証でもある写真1枚1枚を巡り鑑賞することで、何かヒントを得られることがあるかもしれません。
2020年の年始め、自分の感性を磨くために足を運んでみてはいかがでしょう。
ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター
会期:2020年1月9日(木) ~ 3月8日(日)休館日:1/21(火)・2/18(火)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(東京/渋谷・東急本店横)
開館時間 10:00-18:00(入館は17:30まで) 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600(8:00-22:00)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/
三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。