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「深呼吸をしよう」 横浜市港北区 綱島

こんな町に住みたいんだ。 Vol.15

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「深呼吸をしよう」 横浜市港北区 綱島

町歩き愛好家が本当に住みたい町をジワジワと紹介していきます。第15回目に取り上げるのは横浜市港北区の綱島。賑やかな商店街に緑豊かな公園、深呼吸したくなる河川敷などなど、魅力がたっぷり詰まった町です。

text : 渡辺平日

こんにちは、日用品&町歩き愛好家の渡辺平日です。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内しています。

今回は横浜市港北区の綱島を散策しました。大正から戦後にかけて温泉街として発展したエリアで、一時期は数十軒の旅館が建ち並ぶほど栄えていたそうです。しかし、新幹線の開通などをきっかけに衰退し、今日ではその面影はほとんど残っていません。

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温泉街としての役目が終わったあとは住宅街として発展。港北区を代表する町のひとつとなりました。現在では東口エリアを中心に再開発が進んでいて、大型商業施設の建設計画があるほか、2022年には新綱島駅が新設される予定となっています。

通勤にも旅行にも、お買い物にも便利

まずはアクセス面をチェックしましょう。綱島駅には東急東横線が乗り入れていて、渋谷駅には約21分、横浜駅には約9分で移動可能。ほか、目黒駅には約20分、品川駅には約33分と主要駅へのアクセスは良好です。自由が丘や中目黒など人気エリアへ一本で移動できるのも嬉しいですね。

新幹線が利用できる新横浜駅までは約15分。現状でも十分便利ですが、新綱島駅が完成すれば乗り換え無しでアクセス可能となる予定です。

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2018年度の一日平均乗降人員は約10.4万人。東急東横線(全21駅)で7番目の利用者数とかなり賑わっています。個人的には自由が丘駅(約10万人)より乗降人員が多いというのは意外でした。

魅力たっぷりの商店街

うーむ、人気が出るのも納得の便利さです。特に新横浜駅まで移動しやすいのが嬉しい。荷物が多くなりがちな帰省時にはありがたいですねえ。移動時間が長かったり乗り換えが多かったりするともう大変で……。それはさておき、次に町の様子を見ていきましょう。

綱島には7つの商店会があり、その加盟店数はなんと約400。駅の西側を中心に大規模な商圏を形成しています。

綱島には7つの商店会があり、その加盟店数はなんと約400。西口を中心に大規模な商圏を形成しています。

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スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど各種店舗もしっかり揃っています。普段のお買い物なら駅周辺だけで事足りそう。

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ファミリー層が多いためか病院や薬局も多数見受けられました。複数の病院が入っているクリニックモールもあり、万が一のときにも安心できそうです。

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最大の魅力はなんといっても飲食店の多さ。カフェに喫茶店、バー、そば屋にうどん屋に定食屋……。数え切れないほどの店舗が軒を並べていて、特に居酒屋の充実具合には目をみはるものがあります。隣駅の大倉山周辺には居酒屋が少ないので、わざわざ綱島まで飲みに来る人も少なくないのだとか。

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昔ながらの店舗も点在しています。こちらは駅近くに店を構える「けいゆー」。地域住民に愛されている弁当店で、2017年には「東急いい街アワード」に選出されています。

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「チェーンの一号店」や「珍しいチェーン店」が多いのも綱島の商店街の特徴(写真は関東初出店となる居酒屋「ジャンボ酒場」)。今ではすっかり有名になりましたが、あの「パンの田島」も綱島生まれのチェーン店なんですよ。

老舗喫茶店で一息

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どこに行くかで迷いましたが、今回はお気に入りの喫茶店「カフェ カルディ」をご紹介。40年近い歴史を持つ老舗でして、美味しいコーヒーと手作りのケーキを堪能することができます。

よく聞かれるそうですが輸入食品を取り扱う「カルディコーヒーファーム」とは無関係だそうです(ちなみに「カルディ」とはコーヒーを初めて発見したとされる少年の名で、コーヒーを取り扱う店舗や会社の名前としてよく利用されています)。

頻繁に聞かれるそうですが、輸入食品を取り扱う「カルディコーヒーファーム」とはまったく無関係とのこと(ちなみに「カルディ」とはコーヒーを初めて発見したとされる少年の名で、コーヒーを取り扱う店舗や会社の名前としてよく利用されています)。

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あまりお腹が空いておらず、でも、なにかを食べたい気分だったので「フレンチセット」を注文。3種類のトーストやウインナーをつまみつつ、ゆっくりと読書を楽しみました。

自然を堪能できるふたつのスポット

すっかり寛いでしまいました。この日は寒かったので店内にしましたが、次はテラス席でのんびりしたいところです。すっかり元気になったので、ここいらでちょっと散歩にでも出かけましょう。

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綱島駅の北側にある坂道をのぼっていくと……

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「綱島公園」に到着。テニスコートやプールなどを備える自然公園で、地域の人々の憩いの場となっています。特に「モッキー」の愛称で親しまれるログハウスは子どもたちから大人気。館内には積み木コーナーや地下迷路、バスケットゴールなどなど、多種多様な遊び場が用意されています。

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ざんねん。きょうはおやすみでした。

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綱島公園の隣には「綱島市民の森」という森林地が。約6ヘクタールの敷地の所々にベンチや東屋が用意されていて、じっくりと景色を楽しめるようになっています。それにしても、駅から数百メートルしか離れていない場所にこんな豊かな自然が残っているだなんて……。少し驚きです。

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高台にあるので眺めも良好。右手に見えるのは武蔵小杉のタワーマンションですかね。ところで、鬱蒼とした森から高層ビルを眺めるのってなかなかレアな体験な気がします。さてさて、続いてはお部屋紹介のコーナーです。

思わず家賃を二度見。レトロな1R(1R/16.03㎡/4.3万円)

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人気の東横線でも元住吉~反町間は比較的家賃がリーズナブルだとはいえ、駅徒歩約5分でこの金額はちょっと驚きですね。しかも南向き! クローゼットはありませんが、インターホンの隣にラックを置けばなんとかなりそうな気がします。収納付きのベッドにすればよりグッド。

 

さいごに

アクセス面が良くて店舗や施設なども充実。さらに、歩いていける距離に豊かな自然も残っている。そんな綱島で暮せば、メリハリのある毎日を送れそうです。そうそう。新しい駅ができるのも楽しみですね。どんなふうに町並みが変わっていくのでしょうか。

それでは最後に、僕が綱島でいちばん気に入っている景色を紹介して記事を締めたいと思います。

綱島駅から南に進んでいくと……

綱島駅から南に進んでいくと……

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鶴見川に到着しました。人々の生活に深く関わってきた、関東を代表する一級河川です。ところで、川のある風景ってなんでこんなに癒やされるのでしょうか。ふう……と深呼吸したくなります。

対岸には温泉や商業施設などがあってけっこう賑わっています。また別の機会に紹介させてくださいね。

対岸には温泉や商業施設などがあってけっこう賑わっています。また別の機会に紹介させてくださいね。

渡辺

渡辺平日

渡辺平日

日用品愛好者。常に異常な物欲と戦っています。町歩きやお部屋探しも好きで、ふと気がついたらグッドルームの取材ライターになっていました。主な寄稿先は「LaLa Begin」「北欧、暮らしの道具店」「PERFECT DAY」など。

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