郊外エリアへの移住って、実際どうなの?湘南エリア、地域に根ざした不動産屋さんに聞いてみました
東京から約1時間。海や山などの自然が豊かで、のびのびと暮らしている人が多い人気の街、湘南エリア。コロナ禍で実際に引っ越す人は増えているの?どんな間取りが人気なの?そんな実際のお部屋探しの状況を不動産管理会社の方にインタビューしてみました。…
都内にずっと住んでいると、神奈川の海沿いの街の違いってよくわからなかったりするもの。今回は鎌倉や逗子、湘南エリアなど、神奈川県の人気海沿いエリアの街、それぞれの特徴をご紹介。長年神奈川エリアで不動産屋業を営む方に聞いてみました。
text : ASAKO SAKURAI
鎌倉、江ノ島、藤沢、茅ヶ崎、大磯、三浦海岸……。名前や位置関係はだいたい分かるものの、それぞれの街でどんな暮らしができて、どんな人が住んでいるのかって、都内で暮らしていると意外と分からないものです。
でもそこにある店、人、空気感はもちろん違います。そのため、同じ「海沿い」でも、街のカラーって全然違うのです。
今回は前回に引き続き、湘南エリアに拠点を構え、不動産管理業を営むユーミーClassの下山太郎さんに、神奈川県海沿いにあるそれぞれの街の特徴を伺ってみました。
利用可能沿線:JR東海道本線・湘南新宿ライン・小田急線・江ノ島電鉄線
まず初めにご紹介するのは「藤沢」駅。JRの東海道本線、小田急線が走っているため、東京都内への通勤通学に便利です。
鎌倉と藤沢を結ぶ江ノ島電鉄に乗れば、江ノ島まで約10分。週数回の出勤はありつつも、海沿いでの暮らしを満喫したい方がまず初めに住み始める場所としておすすめです。
利用可能沿線:JR東海道本線
次は藤沢駅の2駅隣にある、「茅ヶ崎」駅。藤沢駅とは異なり、駅前は商店街や個人経営の飲食店が多数あり、アットホームな雰囲気が魅力の街。
サーフィンなどのマリンスポ―ツを楽しみつつ、地域の方々との横のつながりも楽しみたい。そんな方におすすめの街です。
利用可能沿線:小田急江ノ島線
藤沢駅から電車で4分の場所にある、鵠沼海岸駅。都内への移動の際には、ターミナル駅である藤沢駅を介して乗り換えがあります。そのため、普段は電車に乗らないようなテレワーク中心の方や、地元で働く意志が強い方のほうがおすすめの街。
利用可能沿線:JR東海道本線
都内とは違って車中心の生活にはなりますが、買い物にも困らず、海や山などの自然環境が豊かな場所なので、のびのびと子育てをしたい方におすすめです。
利用可能沿線:JR横須賀線・湘南新宿ライン・江ノ島電鉄線
エリアによって分かれますが、比較的長く住んでいらっしゃる、ハイエンドな方が多いことも特徴です。都内から移住する方も多いため、人気が高いこともあり、家賃相場も少々お高め。都心で暮らす家賃とあまり変わらないことは覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
利用可能沿線:JR横須賀線・湘南新宿ライン
鎌倉に続いて人気の高い街、逗子。都内で暮らしていて結婚し、家を持つときに逗子を検討する方も多いといいます。土地の値段も決して安くはないため、こちらも比較的ハイエンドで、大きな企業に勤めている方も多いそう。
電車で1時間の通勤を、勉強や読書の時間に充てるため、グリーン車に乗って通う方も。
利用可能沿線:京急久里浜線
さらに東へと歩を進めます。三浦半島の先にあるのが、三浦海岸駅です。品川駅から約1時間。のんびりとした雰囲気の漁港町で、海水浴というよりは、釣りをよくする方に愛されています。
近隣に一般企業が少ないため、仕事で都心や横浜、川崎などのターミナル駅に通う生活をしている方が多いそう。マグロなどの刺身料理を堪能しに、土日には観光客が多く来ることもありますが、下町ののどかな雰囲気が残っていますね。
最近は都心から移住をしてきた方々が作られたカフェやゲストハウスなども充実。華やかさはなくとも、人のつながりやあったかさを大切にしたい方におすすめの街なんです。
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今回は、神奈川の海沿いエリアを大きく7つに分けて紹介しました。小さな駅をあわせれば、もっと様々な街があります。
単に「海沿い」といってもこれだけの駅があるんですものね。興味のある駅で一度降りて空気を感じ、どこかお店に入って地元の人との会話を楽しむ。
その中に、きっと自分自身が納得できる街が必ず一つあるはずです。実際に足を運んで街選びをしてからお部屋探しをする。そんな部屋探しのスタイルを愉しんでみてはいかがでしょうか。
櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。