1Rと1Kの違いってなに?一人暮らしにおすすめの間取りは、なんですか?
1Rと1Kって、よくみるけどどういう意味?何が違う?基本的な1R、1Kの特徴やメリット・デメリットと、タイプ別に一人暮らしの方におすすめの間取りをまとめてみました。…
一人暮らしや二人暮らしの賃貸のお部屋。間取りを選ぶときって、どんなところに注意したらいい?ワンルームや1K、1LDKなど、それぞれの間取りのメリット・デメリットとともに紹介します。
text : Miha Tamura from goodroom journal
初めての一人暮らしで選ばれることが多いのは、「20〜25㎡前後」の1K・ワンルームのお部屋。居室は「6畳〜8畳」程度が一般的です。
もちろん、部屋が広くなればなるほど家賃は高くなるので「必要最低限の広さ」として選ばれているところもありますが、小さな1K・ワンルームにはメリットもあります。
それは、「ものが増えすぎない」ということ。
一人暮らしの場合、学生から社会人へ、あるいは二人暮らしへなど、ライフスタイルの変化に合わせてお引越しされる機会も多いです。そんなときに、広めのお部屋で、家具もたくさん置いて暮らしていると、引越し作業はかなり大変で、お金もかかります。
ものを置けるスペースに限界があることは、デメリットと感じられる人が多いかもしれませんが、「快適に暮らしている人のお部屋には、実はものが少ない」のも事実。物理的に限界があることで、必然的に物量も抑えられ、工夫して暮らすことを逆に「メリット」と捉えてみると、小さなお部屋での暮らしも楽しくなりますよ。
1Kとは、居室とキッチンとの間にドアなどの仕切りがある間取り。ワンルームは、キッチンとの間に仕切りがない間取りのこと。
ただ、それはあくまで表記の話で、1K・ワンルームといっても間取りはさまざまです。
こちらの2つは、どちらもキッチンと居室の間に仕切りがなく、表記としては「ワンルーム」の間取りですが、使い勝手はかなり違います。
【Aパターン】
【Aパターン】のお部屋は、居室にキッチンが面していて、コンロも1口、冷蔵庫や電子レンジも居室スペースに置く必要があり、収納も少なめ。「キッチンではお湯さえ沸かせればいい」タイプの方に向いているお部屋です。
【Bパターン】
【Bパターン】のお部屋は、キッチンと居室の間にドアはないものの段差で区切られており、必要に応じてカーテンなどで仕切ることもできるので、しっかり自炊をしたい人にもおすすめできるお部屋です。
しっかり自炊をしたい人には、1K・ワンルームの表記だけでなく、こんなところもチェックしてみるといいでしょう。
・ コンロ数やシンクの大きさ、作業スペースの大きさ
・ 備え付けの収納スペースが十分にあるか
・ 備え付けの収納スペースがない場合、食器棚を置くスペースはあるか
・ 冷蔵庫や家電を置くスペースはあるか
1K・ワンルームの間取り選びの際、もうひとつ注目してほしいのは「使える壁の広さ」。
こちらは「6畳」の表記のお部屋ですが、居室の入り口とクローゼットに扉があるため、家具を置ける面積としては5畳ほどになります。また、角部屋で窓が2面についているのですが、そのため背の高い本棚などの家具は置ける面が限られてきます。
置きたい家具に対して、「壁の広さ」が十分にあるかどうかをチェックしましょう。
もっと詳しく:一人暮らしの部屋探し。間取り図を比較するときに知っておきたい基礎知識
一人暮らしでも、少し予算に余裕があり、自宅でお仕事をされる方や、家具やインテリアにこだわりがある方におすすめしたい間取りは1LDKです。
1LDKのメリットは、部屋が広いことはもちろんですが、収納スペースや、バスルーム、洗面台などの水まわり、そしてキッチンなどが全て「二人暮らしも可能な間取り」として作られているため、余裕を持てることが大きなメリットです。
二人暮らしのお部屋に必要な広さは、40㎡以上、間取りは1LDK以上がおすすめです。
1K・ワンルームや1DKのお部屋で二人暮らしをすることも不可能ではありませんが、先に書いたとおり、ワンルーム、1DKは「一人暮らしを前提」に間取りが作られています。家具を置くことができても、収納スペースやキッチン、洗面台、脱衣所などの水まわりが、二人で使うにはかなり窮屈なことが多いです。
特に、収納スペースは喧嘩になりやすいポイント。自分にはいらないものに見えても、相手にとっては大切というケース、かなりあります。
間取りを吟味するときにはお互いの意見をよく聞いて、置きたいもの、しまいたいものに十分なスペースが取れることを確認しましょう。
もっと詳しく:1DKは、二人暮らしには狭いですか? 1DKと1LDKの違いを教えてください
リモートワークが一般的になり、特にお二人暮らしで「2LDK以上」へとお引越しされる方も増えてきています。
理由は、やはりオンライン会議の際の「音」と「背景」の問題。リビングや寝室のほかに、きちんと仕事用に仕切った個室を1部屋持てる間取りが重宝されています。
これからの二人暮らしの間取り選びには、「仕事用のスペースをどこに置くか」が重要になってくるかもしれませんね。
二人暮らしをするなら、一人がキッチンに立っている時でも顔を合わせて会話のできる、カウンターキッチンのあるお部屋もおすすめです。
自然と家事の分担もできますし、カウンターキッチンなら、キッチン背面のスペースに余裕のある場合も多いです。食器棚などを置いて二人分の食器やキッチン家電を置いたり、作業スペースを増やしたり、便利に使えます。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。