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「素材感」にこだわり抜く、まるでギャラリーのようなリノベーション賃貸の暮らし

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.21

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「素材感」にこだわり抜く、まるでギャラリーのようなリノベーション賃貸の暮らし

大手建材メーカーにお勤めの、Kosuke Yasumaさん。
天井が高く、コンクリート打ちっ放しのインダストリアルなリノベーション賃貸を、自分好みにカスタマイズし、美しく住みこなしていらっしゃいます。

text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai

「素材感」が絶妙なリノベーション賃貸

Yasumaさんが暮らしているのは、56㎡ほどの2LDK。
お仕事の関係で愛知から東京へ引越し、暮らし始めてからは1年半ほど。
天井が高く、コンクリート打ちっ放しの壁がむき出しの、リノベーション賃貸です。

窓側には小上がりのようになったリビングスペース。

窓側には小上がりのようになったリビングスペース。

キッチンとの間には、土間のようなスペースが。もともと持っていたダイニングテーブルがぴったりだったことが、この部屋に決めた理由のひとつ。

キッチンとの間には、土間のようなスペースが。もともと持っていたダイニングテーブルがぴったりだったことが、この部屋に決めた理由のひとつ。

印象的な革のソファはクラッシュゲートのもの。カーテンは窓の大きさに合わせず、あえて天井から布を吊るし、空間に広がりを持たせています。

印象的な革のソファはクラッシュゲートのもの。カーテンは窓の大きさに合わせず、あえて天井から布を吊るし、空間に広がりを持たせています。

家で料理をするのが好きな安間さん。Instagramには盛り付けまでとことんこだわった料理の写真がたくさんアップされています。

家で料理をするのが好きな安間さん。Instagramには盛り付けまでとことんこだわった料理の写真がたくさんアップされています。

「素材感」にこだわりたかったという安間さん。コンクリートのインダストリアルで無骨な雰囲気に、あえてクラシックなモチーフを混ぜたり、シープスキンや花など、甘いものをミックスすることで、より印象的な空間を作っているのが、もうさすがの一言。

見せたいものと見せたくないものをはっきりさせ、「余白」を大事にする、色数を少なくするなどのルールを課すことで、花やグリーン、ドライフラワーなど、華やかなアイテムが一層映えます。

少し雰囲気の違うベッドルーム。壁に貼ってあるのは、これも「素材感」を意識した、和紙。

少し雰囲気の違うベッドルーム。壁に貼ってあるのは、これも「素材感」を意識した、和紙。

花屋さんの店頭什器として売られていたものというワイヤーボックスに無造作にしまわれているジーンズ。

花屋さんの店頭什器として売られていたものというワイヤーボックスに無造作にしまわれているジーンズ。

「同じ素材」のものを、たくさん集めて魅せています。

「同じ素材」のものを、たくさん集めて魅せています。

もうひとつある部屋は、アウトドア用品の収納スペースに。

もうひとつある部屋は、アウトドア用品の収納スペースに。

リノベーションをベースに、自分らしくカスタマイズする

もともと既に工事済みで、完成された状態だったというこの部屋。
自分で工事費を負担することでリクエストし、自分らしくカスタマイズした箇所があります。

こちらのダイニングテーブル横の壁。キッチンと同じOSB合板だったのを、リビングと合わせた黒の壁紙にしてもらいました。かけられているのは、絵画を布にプリントし、さらにロウを塗りわざとシワをつけて仕上げた、オリジナルのアート。

こちらのダイニングテーブル横の壁。キッチンと同じOSB合板だったのを、リビングと合わせた黒の壁紙にしてもらいました。かけられているのは、絵画を布にプリントし、さらにロウを塗りわざとシワをつけて仕上げた、オリジナルのアート。

また、原状回復が可能な範囲で、自分で手をくわえている箇所も。

玄関を入ったところで度肝を抜かれる大きな馬の写真。

玄関を入ったところで度肝を抜かれる大きな馬の写真。

この馬の写真は、実はタイル。Yasumaさんがクリエイティブディレクションを務める「オンデマンドエコカラット」という商品で、自分で選んだ写真をタイルにできるというもの。施工も、マグネットシートを貼った上に取り付けるだけということなので、簡単です。タイルには調湿・消臭などの効果があり玄関にぴったり。

キッチンのステンレスの扉はギラギラしすぎていたので、布に変えました。

キッチンのステンレスの扉はギラギラしすぎていたので、布に変えました。

賃貸の部屋であっても、アイディア次第でいくらでも、自分らしい暮らしはつくれるんだなということに気づかされます。

この印象的なダイニングテーブルも、自分でデザイン・設計して作ったもの。鉄工所にオーダーしたフレームに、天板、棚板にはフローリング材をはめ込みました。好きな食器も魅せながら収納できるようにしてあります。

この印象的なダイニングテーブルも、自分でデザイン・設計して作ったもの。鉄工所にオーダーしたフレームに、天板、棚板にはフローリング材をはめ込みました。好きな食器も魅せながら収納できるようにしてあります。

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ローテーブル、テレビボードとして使っているのは、ホームセンターに売っていた盆栽用の板とブロック。ひとつ1,000円ほどで手に入れたそう。

ローテーブル、テレビボードとして使っているのは、ホームセンターに売っていた盆栽用の板とブロック。ひとつ1,000円ほどで手に入れたそう。

作家さんを追いかける

学生時代からずっと料理が好きで、お父様の趣味が陶芸だったこともあり、器にはこだわりのあるYasumaさん。気に入った作家さんを追いかけて展示会へ行き、新作を手に入れてくることが多いそう。

キッチンの食器棚はオープン。最近はまっている日本酒や、スパイス、たくさんの器などが整頓されて並びます。

キッチンの食器棚はオープン。最近はまっている日本酒や、スパイス、たくさんの器などが整頓されて並びます。

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印象的な器をいくつも組み合わせて、美しい食卓を作ります。

印象的な器をいくつも組み合わせて、美しい食卓を作ります。

部屋のひとつひとつの照明もとても印象的で、お聞きしてみたら、こちらも作家さんのものが多いとのこと。

部屋のひとつひとつの照明もとても印象的で、お聞きしてみたら、こちらも作家さんのものが多いとのこと。

インダストリアル風、ナチュラル風、などあらかじめつくりこまれている賃貸のお部屋も、それを「ベース」と捉えて、カスタマイズしたり、いろいろなテイストをミックスしたりして、自分らしい空間に作り変えていく。
アイディアとセンス次第で、部屋って、本当にいろんな可能性があるんだな、と、脱帽しきりのお部屋でした。

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Kosuke YasumaさんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/kosuke_yasuma/

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田村美葉

田村美葉

グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。

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