「賃貸でもできる世界にたったひとつのお部屋づくり」トークショーに潜入
書籍「真上から見た 狭くて素敵な部屋カタログ」の出版記念トークショーが6/1(金)に開催されました!「賃貸でもできる世界にたったひとつのお部屋づくり」と題し、インテリア配置のコツから自分らしいお部屋の探し方まで、100部屋以上のお部屋を見てきた著者2名が語りました♪…
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。
今回は、初めてのふたり暮らしを始められた仲良しカップルの部屋を訪問。好きな作家さんの作品がこだわって買った家具が並ぶ、楽しく素敵なインテリアが魅力的でした。
(編集部)
text & photo : Ken OHYAMA
「前はふたりとも問題を抱えていたんです。ここ、すごく気に入ってます」とおっしゃる琢志さん。「問題」とはもちろん部屋の話。「ふたり」とは一緒に暮らしている愛さんのこと。今回おじゃましたのはこのおふたりのお家。未婚のカップルふたり暮らしを取材するのってはじめてだ。
マンションの4階にあるこの部屋、すばらしくすてきでおもしろかった。なにがおもしろいって、この間取りだ。もともとおのおの仕切られていた壁をリノベの際にとっぱらってこうなった。リビング・ダイニング・キッチンが一直線に。両側に窓があって、明るい。
「ここの梁が残っているのがかえってよかったです」と琢志さんがおっしゃるように、完全に一続きになっているわけではなくて、やんわり真ん中のダイニングが仕切られている。これがすごくいい。
ご覧のように、とてもすてきな部屋。そしてお気づきのように、おふたりも黒で揃えたいでたちでかっこいい。きけば愛さんのご職業はアパレル業界とのこと。
同じデザインのものを2つ揃えるために、わざわざ京都まで出向いたこともあるという。かつて「ペアルック」ってちょっとはずかしい感じだったけれど、最近はやっているらしいと耳にしていた。しかし80年代のあのイタい感じを知っている身としては信じがたかった。でもおふたりを見てわかった。お揃い自体が問題なのではない。すてきなお揃いとそうでないお揃いがあるのだ。
さて冒頭の「ふたりとも問題を抱えていた」の話。以前それぞれに暮らしていた部屋はいろいろ難ありだったそうだ。そして一緒に暮らし始めたのはここが初めてとのこと。これをきいて、この部屋がすてきで本当に良かった、と思った。というのも、ふたりで暮らすのってそれだけでたいへんだから。世の中には部屋が駄目だったばかりに上手くいかなくなったカップルがたくさんいるのではないか。おふたりの仲良しっぷりを見て、goodroomよくやった! と思った。
自画自賛してしまった(ぼくはgoodroomの人ではないですが)。とはいえ当たり前だが、もちろん全部が全部部屋のおかげってわけではない。この部屋がいい場所になっているのは、おふたりがそうなるようにしたからだ。特に家具など置かれているもののすてきさにそれを感じた。
友人・知人にクリエイターが多いということで、そこここに作品がある。展示会で買ったり、オーダーしたりしたもの。そうやって手に入れた物って愛着が増しますよね。
つまり、ここには「てきとうに買った物」がないのだ。この部屋のすてきさのもとは、おそらくこの点にある。
で、上の壁の写真たち。おふたりが、お互いが写ったものを貼りあっている。これを見てふと思ったのは、ふたり暮らしの部屋とは、それそのものがいわば「お揃い」なのではないか、ということ。
ぼく自身、妻と結婚する前にしばらく一緒に暮らしていた。好きな人とはいえ、他人と同じ部屋で毎日生活するって、なんかふしぎな感じだなあ、と思ったものだ。これに類することって、ほかにあまりないような気がする。
ふたり暮らしの部屋は「ペアルック」だ。そう考えると、いろいろ納得できる。1年後ぐらいにもういちどおじゃまして、琢志さんと愛さんの「お揃いっぷり」の進化を見てみたいな、と思った。
★琢志さんより、お部屋のインテリアの購入先をご紹介いただきました!
ソファ:DWARF
http://dwarf-tokyo.com/
照明:pons bon design
https://store.pons-bon-design.com/
一人掛けソファsofu:DESPERADO
https://www.desperadoweb.net/
壁のクマ:アライユミさん
http://yumi-arai.com/
大山 顕
写真と文:大山 顕
“ヤバ景” フォトグラファー / ライター。1972年11月3日生まれ。住宅都市整理公団総裁。出版、テレビ出演、イベント主催などを行う。「”ヤバ景”って何?」「”総裁”っておおげさじゃない?」など各種ご興味がわいた方は OHYAMA Ken.com にいってみてください。
Twitter (@sohsai)/Facebook
(最後にもう一度編集部から)
グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡で、毎月10~20部屋登場します。社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。
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