「お揃い」が似合うカップルの、こだわりインテリアの部屋
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。 今回は、初めてのふたり暮らしを始められた仲良しカップルの部屋を訪問。好きな作家さんの作品がこだわって買った家具が並ぶ、楽しく素敵なインテリアが魅力的でした。 (編集部)…
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。
今回は、インテリア関係のお仕事をしていらっしゃる林さんご夫妻のお部屋を訪問。キッチン、そしてリビングの大きな棚には、おふたりのお気に入りがたくさん。整っていて、暮らしやすい、とても快適そうな暖かいお部屋でした。
(編集部)
text & photo : Ken OHYAMA
お会いして最初に思ったのは「だんなさん、良い声だな」ということ。今回おじゃましたのは林さん夫妻の部屋。その良い声でおっしゃるのだ「前住んでた部屋より1000倍快適です」と。この「1000倍快適」発言、何度も強調されているのがすてきだった。かなりこの部屋が気に入っているんだな、と聞いているぼくもなんだか幸せな気分になる。気に入っているものの話を聞くのは楽しい。
そして実際、これがまたすてきな部屋なのだ。冒頭の平面図写真を見てもらうと分かるが、ちょっと変わっている。細長い。玄関から奥に長いレイアウトはマンションなどによくあって珍しくないしおもしろくないが、この部屋の細長さは独特でキュートだ。なんといっても3面窓である点がすばらしい。「庭もあって、とても陽当たりがいいんです」と奥さま。引っ越してきたのは2017年4月で、まだ半年ぐらい。
元もと仕切られていた間取りがリノベされてキッチンからリビングまでが一続きになっているわけだが、すごいと思ったのは「素材/色によってやんわり仕切られている」という点だ。平面図写真をもう一回ご覧頂きたい。画面右のキッチンサイドは白い。対して左のリビングは、木。これによって一続きの空間でありながら、なんとなく「居場所」がつくられている。
林夫妻、ただものではないな、と思って聞いてみればやっぱりご職業がインテリア関係とのこと。プロの仕業というわけだ。納得。
このキッチンエリアとリビングエリアの巧みな区分けに関してはもう一つ。上の写真にあるように、キッチンのすてきな棚の上にはキュートなものたちが飾られているのに対し、一方、リビングの壁はあえて何も飾られていないまっさら。この対比もそれぞれの空間を性格づけていると感じた。巧みだ。
この壁、「塗料用のクロスにしてもらって、自分たちで塗りました」とのこと。ハケの後が良い感じのテクスチャになってる。「これがけっこうたいへんで。6度塗りぐらいしてます。夜中2時頃までふたりで塗ってましたね」
内見のときは、まだリノベーション完了前で、床も仕上がっていないような状態だったが「図面もらってそれでだいたい感じはつかめてました」とのこと。すごい。尊敬しちゃう。ぼくも多少設計・製図勉強した身だが、図面から空間を思い浮かべる(その逆も)のがほんとうに不得意で挫折した。どうも3D能力が乏しいらしい。だから写真撮る人間になったのかもしれない。平面だから。
そんなぼくがびっくりしたのは、リビングにある棚のサイズのぴったりぐあい。これはご夫妻もびっくりしたそう。
そしてこの棚の収納(というかディスプレイ?)がすてきすぎる。
すっきりとはいえ、棚にあるものがすべて実用的なものばかりかというとそんなことはなくて。たとえば上の写真にある木材。きけば素材としての木に惹かれていて、同好の士の集まりに参加したりもしているとのこと。
本連載で何回書いたか分からないが、この部屋、見習いたい。空間づくりもさることながら、キッチンの棚といいこの棚といい、かっこよすぎる。どうやったらこんなふうにすてきな部屋になるのか。まず大前提としてものが少ないからだな。ぼくぜんぜんもの捨てられないからなー。これも毎回言ってるけど。
などと言っていたら「うちも隠しているものたくさんありますよ」と奥さま。
「高校生のときに恐竜のガチャガチャがあって、それではまりました」という奥さま。恐竜かっこいいですよねえ。「でも仕舞われちゃうんです」とのこと。だんなさんのジャッジによりディスプレイのお許しが出ないそうだ。えー、恐竜かわいいのに!「これは二軍です」とだんなさん。えー。
ということで、恒例の「集めているものを並べる」は「木」になりました。「とくに集めてるという意識はないんですけど……」といいながらテーブルに並べてもらったら、これがけっこうな量。
「こうしてみるとけっこうありましたね」とおふたり。これでもまだ一部だそうだ。
レイアウト、空間づくりと色、ディスプレイ、そして素材への関心。あらためて、インテリアの世界にはいろいろなスケールと種類の要素が含まれているのだな、と思った。
大山 顕
写真と文:大山 顕
“ヤバ景” フォトグラファー / ライター。1972年11月3日生まれ。住宅都市整理公団総裁。出版、テレビ出演、イベント主催などを行う。「”ヤバ景”って何?」「”総裁”っておおげさじゃない?」など各種ご興味がわいた方は OHYAMA Ken.com にいってみてください。
Twitter (@sohsai)/Facebook
(最後にもう一度編集部から)
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