東京での一人暮らし。どのぐらいの家賃の部屋に住むべきですか?
適切な家賃は、「収入の3割」が目安とよくいわれますが、東京での一人暮らし、実際にはだいたいどのぐらいの家賃で探したらいいのか、まとめてみました。…
「グッドルームに載っているようなおしゃれなお部屋に住みたいけど、家賃が高くて……」実はそんなご相談、よくいただきます。お引越しシーズン真っ只中で、なかなかお部屋が見つからずお困りの方に、ちょっとしたアドバイスです。
text : Miha Tamura from goodroom journal(2018年5月初出 / 2020年4月5日更新)
ネットを見ていても、予算内で住みたい部屋がぜんぜん見つかりません。どうしたらいいですか?
最近はインターネットで価格を横並びに比較して部屋探しをする人が大半。
不動産屋さんも、すべての会社が同じ物件データベースを見ているので、基本的に同一スペックのお部屋ならば、同じ家賃となることがほとんどです。
自分が今見ている条件で、「住みたい部屋が全然ない」と感じるなら、希望する条件と家賃相場がずれていることが考えられます。
その場合、取れる選択肢はとてもシンプル。
・ 今よりも郊外に住むか、築年数、駅徒歩分数、設備などの条件を落とす
・ スペックを下げたくないなら、予算をあげる
の2択です。
よく陥りがちなのが、
・ スペックが高いのに家賃は安い、「掘り出し物件」を探す
・ 予算を超えた部屋を内覧してから、家賃交渉する
というパターンですが、もしこういう探し方をしてしまっている場合は、ちょっと注意してください。
掘り出し物件は、「おとり」である可能性が高いです
スペックが高いのに相場より家賃が安い物件は、実際には存在しない、おとり物件である可能性が高いです。
来店や問い合わせをする前に、広告を出しているのとはべつの、信頼をおけるべつの不動産屋さんに実際に物件があるかどうかを調べてもらうと安心です。
繁忙期の家賃交渉は、けっこう難しいです
内覧をしてから「この部屋、もう少し安くなりませんか?」とご相談を受けるケースも多くありますが、特に1月〜3月は不動産屋さんの繁忙期。交渉をしているうちにほかの入居者さんに決まってしまうということがほとんどで、かなり難しいです。冬物が一番売れる時期には、冬物の値引きやセールをすることがないのと同じです。
家賃交渉ができるのは、もともと高めに家賃が設定されている、空室期間が長引いている(人気がない)という場合。周りの相場と比較しても相応なお部屋なら、基本的に下がることはないと考えてください。
「みんなにとって得な部屋」は、シンプルに家賃が高いです。
たとえば、
・ 駅から近い
・ 新築、築年数が浅い
・ バストイレ別
などが人気の条件。
逆に、これらの条件のひとつでも「自分はなくても大丈夫」と思うなら、ぐぐっと選択肢が広がります。
人気沿線の「反対側」にも目を向けてみましょう
人気の沿線、人気の駅で探していて見つからないなら、「反対側」にも目を向けてみましょう。
たとえば東京なら、西側、南側に伸びる人気の沿線よりも、北側、東側のほうが家賃が安くなります。
以下のような相互直通運転をしている路線なら、通勤時間が同じでも家賃の安い部屋もあり、人気の街にもアクセスしやすくおすすめです。
東急東横線 ⇔ 副都心線 ⇔ 西武池袋線、東武東上線
田園都市線 ⇔ 半蔵門線 ⇔ 東武スカイツリーライン
小田急線 ⇔ 千代田線 ⇔ 常磐線
京王線 ⇔ 都営新宿線
東急目黒線 ⇔ 都営三田線&南北線 ⇔ 埼玉高速鉄道
今まで馴染みのないエリアなら、休みを利用してぜひ、散策しに行ってみてください。案外、気になるスポットが見つかるかもしれません。
新築、築浅のチェックをはずしてみましょう
いいお部屋を見つけるために、なんとなく「築5年以内」「築10年以内」のチェックボックスを「オン」にしていませんか? 最近では、建物は古くても内装をがらりと変えた、リノベーションのお部屋がどんどん増えているので、それはとってももったいないです。
古い建物で構造や防音性が心配なら、築年数ではなく「鉄筋コンクリート造(RC造)」を選択してみるといいですよ。
必須の設備を増やしすぎない。「ついてたらラッキー」と考えましょう
いくら新築のチェックをはずしても、「宅配ロッカー」や、「ウォシュレット」など、古い部屋にはあまりついていない設備をチェックしていると、物件はなかなか出てきません。
「今住んでいる部屋よりも、スペックを下げたくない」と思うひとは多いと思いますが、ついていて当然、と思っている必須の設備、一度見直してみませんか? たとえば、わたしはセキュリティ面で、「オートロックつき」→「2階以上」→「ただの1階の部屋」へと引越しごとにスペックを落としていますが、特に気にするほどのことでもなかったな、と今は思っていますし、今住んでいる部屋が一番気に入っています。
似たような部屋の中から、「少しでも多く条件が整った部屋」を探すより、多少条件は欠けていても、「すごく眺望が良い!」とか、「お風呂が広い!」とか、他にはない良さがある部屋を探してみると、お部屋探しも楽しくなってきますよ。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。