わざわざ出社するなら、家よりもっと居心地よく。「GOODOFFICE 品川」で叶う5つのポイント
2020年6月、品川にもgoodroom運営のシェアオフィス「GOODOFFICE 品川」がオープンしました。働く時間も、家で過ごす時間と同じように心地よく。そんなこだわりを持ってリノベーションした室内をご紹介します。…
これからのオフィスに必要なことってなんだろう。全国8か所に展開されるGOODOFFICE事業で、インテリアなどの内装デザインのディレクションを担当する社員に、インテリアをセレクトするときや、働くための空間づくりのポイントについて聞いてみました。
text : ASAKO SAKURAI
今回は私たちグッドルーム社の中で、オリジナルリノベーション賃貸「TOMOS」の内装デザインや、「GOODOFFICE」のインテリアコーディネートを担当しているスタッフ、小澤千晴にインタビュー。
グッドルームのビジネス開発推進本部に所属する小澤がグッドルームに入社したのは、2017年のこと。でも実は出会いはもっと前。かつてこのグッドルームジャーナルで、お部屋を訪ねて取材させていただく企画に協力してもらったことがありました。
キッチンが主役。ひとつひとつの素材にこだわった、オザワさんの特別な一軒家
学生時代の頃、ニューヨークに留学をしていて、グラフィックやディスプレイについて学んだという経験を持っている、小澤。帰国後しばらくして、全国展開をしている雑貨屋「ザ・コンランショップ」にてVMD(visual merchandising)として働くことになり、季節のテーマごとにディスプレイを変えながら、常に新しいライフスタイルを提案し続けていました。
今回は、そんな小澤がアドバイザーとして参加した、北品川にオープンしたばかりのレンタルオフィスにお邪魔してみました。中でも入居者の方が使用できる共用部についてご紹介します。
オフィスの建物は、全体的にベージュグレーを基調としていて、クールな印象に。現在グッドルーム社を含め6つの会社が入居しています。
小澤:
「全体的に、色合いを優しいものにしたいと思いました。多くの色でごちゃごちゃとさせるのではなく、このベージュグレーの壁に合わせて、ポイントのような色がところどころ差し込まれているような。そのほうが自分が働いているときにも、心を落ち着かせることができると考えたんです。
また、素材はマットなものを中心に選び、統一感を出すようにしています」
このオフィスに限らず、今後新設していくオフィスも含め、目指しているのは「柔らかい色合い」「心地よい質感」の2点。
ちょうどそのイメージに合うのが、「HAY(ヘイ)」という人気インテリアブランド。オフィス内にも様々な場所で、このHAYのインテリアを見つけました。
人が集まったり、長く過ごす重要なところは、こうしたインテリアを使って居心地の良さと個性を演出します。
市販の家具メーカー商品ばかりではありません。エントランスフロアにあった大きなテーブルは、実はグッドルーム社の社員で設計から造られたものと聞いたので驚きました。
小澤:
「こちらが求めるちょうど良いサイズ感のものが、なかなか販売されていなかったこともあり、自作しましたね。
こだわりは向かい合ったときの、幅の広さ。働いている人たちが、至近距離で向かい合わせになるのは窮屈だと考えて、ある程度パーソナルスペースを確保でき、程よい距離感で仕事ができるようなものを造りました」
今後ソーシャルディスタンスが当たり前となっていくオフィスでは、なくてはならないものと言えるかもしれません。
他にも入居者のラウンジスペースや、会議室などもあります。
ライトにもこだわりが。
地下1階にある会議室は、全部で3部屋。カジュアルなインテリアが設置された部屋や、少しかっちりとしたインテリアのある部屋など、それぞれ個性的な室内に。
各フロアはそれぞれの会社でデザインされる、スケルトンでの貸出がされている、こちらのオフィス。
小澤:
「自分たちのオフィスでも、エントランススペースでも、ラウンジでも。同じオフィスという建物の中でも、自分の気分に合わせて、仕事をする場所を変えられたらいいですよね。
そのために、あえて立ちスペースやソファ席を作ったり、一人でじっくり考えこめる個人スペースを作ったりできるようにしたんです」
最後に、小澤がGOODOFFICEのインテリアを考える際に、心がけていることを聞いてみました。
小澤:
「いかに気持ちのよい空間で働けるか。この1点を大切に考えています。
気持ちのよい空間というのは、あたたかな光や優れたデザインのインテリア、自然を感じられるグリーンがあるなど、様々なポイントがあると思います。でもそれだけじゃダメだと思っていて。
さらにそれぞれのものが、触り心地が良かったり、使い心地が良かったり。そういうものをうまく掛け合わせ、スタッフ全員が気持ちよく働けるように、これからも良いプロダクトの情報に目を光らせながら、どんどんアップデートしていけたらと考えています」
空間づくりの世界に100%はない、と教えてくれた小澤。今後もより良いインテリアもたくさん出てくるし、ずっと同じでは、そこに住む人や働く人はつまらない。
時代の流れに合わせて様々な変化を続ける、GOODOFFICE。これからも、より働きやすい場所を目指してどんなことが起こるのか、楽しみです。
櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。