グッドルームのスタッフに聞きました!「在宅ワークを楽しむコツを教えてください!」
リモートワークが当たり前になりつつあるいま。他のリモートワーカーはどんな環境で働いているんだろう?そんな疑問に答えるべく、日々リモートで働いているグッドルームのスタッフに、どんな部屋や環境で働いているのかを聞いてみることにしました。…
年始からじわじわと広がっていった新型コロナウィルスが、私たちの暮らしを変えています。「ロックダウン」や「緊急事態宣言」など、聞き慣れない言葉が飛び交う中、私たちの働く環境はどうなっていくのでしょうか。
text : nekomimi
新型コロナウィルスによる影響で、はじめて「リモートワーク」を経験した方も多そうです。けれども「自宅では環境が整っていないから不便」「集中できず、さぼってしまいがち」「気分転換にたまには外で仕事がしたい」など、「働き方」という言葉の中にも、様々なニーズが浮き彫りになってきました。
これから、わたしたちが心地よく暮らし、働いていくためにはどのような場所・環境で仕事がしたいのか。雇用主である会社は、社員である自分たちのために、どんなことを考えてくれているのか。そんなことを考えるきっかけにもなったのではないでしょうか。
そこで今回は、長年オフィスの仲介に携わっている渥美さん・オフィス設計会社に長年勤務する酒井さんと、これからの私達の働く環境がどうなっていくのかを考えてみました。
酒井:
緊急事態宣言が発表されてからの約2か月。突然のことに戸惑いつつも、以前と比較してテレワーク業務自体が浸透し始めているのかな、という印象があります。
いま、レンタルオフィスやシェアオフィスへのニーズは高まっているのでしょうか。
渥美:
コロナ以前と比較すると、大小問わず企業の担当者の方 や個人のお客様からのお問い合わせ自体は減りました。反対に、今までシェアオフィスに興味を示さなかったような中小~大企業 からのお問い合わせが増えてきていますね。
また、都心部の解約が増えて、賃料が安いエリアの物件がすぐに埋まってしまう、というような傾向もあるようです。
酒井:
たしかに、テレワークができる職種の方に限りますが、今は「いつでも」「どこでも」仕事ができるんだ、というような自信につながったような気もします。
オフィスも必ずしも都心部にあることがベストではない、という感覚になる方も多いですよね。
渥美:
そうですね。
たとえば月200万円の家賃の場所を借りていても、テレワークをする社員が増えた場合、スペースはこれまでの半分でよくなったら、100万円分ぐらい余りますよね。その余ったコストをどう使うのか?
酒井:
都市部から郊外へ、という流れは避けられないものなのでしょうか。
渥美:
面積は狭くなるけど、高級なビルに入居する、ということも考えられます。
テレワークになっても、面接や打ち合わせなどで来社してもらう機会はあるはずです。ブランディングをするという意味でも、今後そういった動きは出てくると思います。
今後はオフィスへのコストのかけ方が見直され、縮小や移転などが増えていくのではないかと思います。
酒井:
みんなで集まれるオフィスはどこかに持っていつつも、欲を言えば自宅近くにサテライトオフィスがあればいいのに……なんて考えも増えてきそうですよね。
今後はそういう働き方への対応も進んでいくのでしょうか。
渥美:
シェアオフィスは、これまでも大企業が出張用などで使っていたんですが、今までそういったものに興味を持たなかった企業が目を向けるようになっていくと思います。
酒井:
WeWorkさんみたいな所ですよね。本社は別にあるけど、サテライトオフィスとして使っている、というパターン。
渥美:
シェアオフィスは、ベンチャーと大企業が融合する場所になっていくと思います。
または「自宅じゃ仕事にならない」と思っている人向けに、自宅から一番近いターミナル駅に職場環境を用意する、とか。
今は出勤停止などでテレワークが推奨されていますが、それが少し緩和したときにテレワークと併用するイメージです。オフィスまで行かなくても、手頃な拠点に出向けば働けるようになる、というのは良い動きだと思いますね。
酒井:
コロナウィルスではソーシャルディスタンスも話題になっていますね。内装の工事でも、座席の間を空けたい、というリクエストが多くなってきています。出勤する人数に応じて、間隔を取りたいと。
渥美:
テレワークが基本になっている今はいいけど、出勤する人数が増えてくると問題がある。だから座席をフリーアドレスにする、という手もありますよね。
酒井:
シェアオフィスなどで考えると、これからウェブ会議が増えてくることを前提として、フォンブースや小型の仕切りが欲しくなりますね。
また、人がたくさん入る大きな会議室を作るのではなく、個別ブースを作るなど。ウェブ会議は声を張らないといけないので、個室まではいかなくとも、音を遮断できるような場所があるといいかもしれません。
酒井:
テレワークで仕事が出来てしまっている今、オフィスの存在意義ってなんだろう?と考えることが増えました。
オフィスの在り方がコロナをきっかけに見直されているというか。
渥美:
全体の環境が変わらないと色々難しいとは思いますが、コロナ以降も引き続き、テレワークの比率は上がっていくのではないかと思います。
さらに、働く場所、時間、仕事の仕方など”働き方”が多様化していくと、個人も企業を選べる時代になっていく。
テレワーク・在宅勤務と、出社の比率を考えたうえで、自分が働きやすい会社を選べるような社会になっていけば良いですね。
*
「在宅ワークになって、家族と一緒に過ごせる時間が増えてうれしい」
「一人暮らしだから仕事も生活も一人では寂しい。人が感じられる場所で働きたい」
働き方に対する様々な意見や考え方が露呈した、この2か月。
「自分は本当はどうしたいのか」という心の声に耳を澄ませ、それに合わせて企業や仕事内容を選んでいく。そんな未来がもうすぐそこまできているのかもしれません。
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ネコミミ
ネコミミ
goodroom journal 昼間は事務員、夜間はライターとして活動しています。天窓と経年変化した木目床が好きです。グッドルーム・ジャーナルを通じて、色々な部屋やオフィス、暮らしや働き方を知りたいと思っています。