頑張りすぎないワーケーション。1週間、都会を離れて感じたメリットと課題
現在ホテル暮らしまっただ中のgoodroomスタッフ、イワタリサが、ホテル暮らしのリアルを語る連載。第9回目は長野県白馬にある「UNPLAN Village Hakuba」で過ごした1週間の記録をご紹介します。…
「ホテル暮らし」という暮らし方が少しずつ広まってきていますが、まだまだハードルが高いのも事実。そこで現在ホテル暮らし中のgoodroomスタッフ、イワタリサが、ホテル暮らしのリアルを語る連載をスタートします。第2回目は賃貸からホテル暮らしを始めるときに、荷物を処分するために活用したサービスについてお話します。
text : RISA IWATA
みなさんこんにちは。goodroomホテルパスのスタッフ、イワタリサです。
「ホテルパス」とは、全国800箇所以上のホテル施設やマンスリー物件と提携をして、月額定額制でホテルに長期滞在できるサービスです。
この連載は、運営会社であるgoodroomの社員であり、実際にホテル暮らし真っ最中の私の体験記。第2回目となる今回は、賃貸暮らしからホテル暮らしへ移るときに、実際におこなった「荷物の処分方法」についてお話します。
ホテル暮らしをする方だけでなく、引越しなどで新生活を始める際にも使える方法なので、ぜひ参考にしてみてください!
まず初めに私が持っていた荷物の量についてですが、とにかく多かった!の一言に尽きます。生活する上で必要な、冷蔵庫や電子レンジなどの生活家電はもちろんのこと、ベッド、ソファなどの大型家具も。
一番多かったのは洋服!5段チェストいっぱい分と、さらに衣装ケースが2段分ほど……。
ホテル暮らしを始めたい想いと、「この荷物を全て処分できるのだろうか」という葛藤。大量の荷物が、どれほどホテル暮らしへのハードルを上げたことでしょう。
一方で、あまりインテリアにこだわりがなかったことは幸いでした。ラグやソファなどはお気に入りのものを見つけて購入していましたが、他のものはほとんどが中古品や、人から譲っていただいたものばかり。
だからこそ、これから紹介する方法で思い切りよく荷物を処分できたのかもしれません。
ホテル暮らしを始めるにあたり、誰しも少なからず荷物を処分する必要がでてきます。そのときに大切になってくるのが「何を残すか」「何を手放すか」という判断です。
荷物を整理する前に、自分なりの判断基準を明確にしておきましょう。私が「手元に残す」と決めていた判断基準は以下の項目です。
・いずれ一人暮らしを再開するとき、パートナーと同棲するときなどに必要になると思ったもの(購入したばかりの多機能ローテーブルなど)
・単純に気に入っているもの
・人からもらったものなど、思い出の品
・高価だったもの
です。
それ以外はいさぎよく「売る」「譲る」「捨てる」などの方法を使い、手放すことに決めました。また、手元に常にある必要のないものについては「預ける」ことに。
この先は私が実際に使用したサービスや、方法と、メリット・デメリットについてご紹介します。(2021年11月ころにサービス利用時点で感じた個人的な感想です。現時点とは状況が異なる場合があるかもしれませんが、ご了承ください)
漫画、扇風機、化粧品、パソコン、ソファ、ドライヤー、電子レンジ、炊飯器、ゴルフポーチ、など
メルカリではまだ現役で使えるもの、ブランド品、ネット上に商品が出回っているもの、箱があるもの、サイズが140cm以内のものなどは、比較的容易に、意外なものでも売れます。
手数料がとられること。
出品するために、写真の撮影や説明文を書くこと、購入者とやり取りをすること、梱包など、手間がかかります。
私の場合は「1か月の間にやりきる!」と決めて、とにかく梱包職人と化しました。プチプチ・袋類・段ボール・ガムテープは必需品です。
パイプベッド、本棚、ハンガーラック、冷蔵庫
送料が高くなるような、大型家具を手放すのに便利。ノーブランドでも、粗大ごみとして捨てるのにお金がかかってしまうようなもの、リサイクルショップでは断られるものでも、引き取り手がつく場合があります。
値がつかないことが多く、ついたとしても1,000円程度。また大型家具を引き渡す際には自宅に見ず知らずの人が来る怖さもあります(小型のものであれば、近所の分かりやすい場所で待ち合わせしたほうがベター)。
またメルカリほど速く売れないことも多いので、早めに出品するのがおすすめです。
大量の服、Wi-Fiルーターなど
服はほとんど全部、リサイクルショップに持ち込みました。ノーブランドでも売れるところ、手数料がとられないところ、出品する手間が省けるところがメリットです。
引き取り価格がやすいところ。ブランドものでなければ、1着あたり50~70円程度が相場でした。
「ワールドギフト」は、不要になったものをゴミとして捨てるのではなく、世界で必要としている方々に届けて再利用してくれる、寄付支援活動。
あまり利用したことがある方は少ないかもしれません。今回私も初めて利用したサービスの一つでした。
まだ使えるけれど、売れないもの。例えば食器・文房具・タオルなど
誰かに再利用してもらえるのであれば、ただ捨てるより良い。エコの観点からも良さを感じました。
費用が1箱あたり2,900円程度~かかること。寄付として割り切ってサービスを利用しました。
私は「AZKEL(アズケル)」というサービスを利用して、荷物を保管するスペースを借りています。goodroomホテルパスでは、提携サービスの一つに「サマリーポケット」と「Klassy(クラッシー)」がありますが、段ボールでの管理方法が、私の保管したい荷物と相性が悪かったので、別サービスを利用することに。
預けた荷物の写真を撮ってくれてマイページで管理してくれるので、とても便利です。
登山・スノボ用品など、趣味のもの。季節ものの洋服、本、冠婚葬祭用品など
頻度は多くないものの定期的に使用する、趣味のアイテムなどを保管し、必要な時にすぐ取り出すのに便利。実家などに預けておくのも良いですが、家族に気を遣うこともしばしばあるので。
ホテルの利用料の他に、固定費がかかるところ。ただ現時点では1,300円程度でそれほど負担には感じていません。預ける荷物を厳選すると良いかもしれません。
洗濯機、ローテーブル、テレビ、テレビ台、衣装ケース、掃除用具、もらった手紙やプレゼントなどの思い出の品
費用がかからないこと
多少、家族に気を遣うこと。実家まで送るのに送料がかかること。私はメルカリの売上で賄うようにしました。車移動ができれば、なおよいですね。
自転車、姿見、ゴミ箱、カラーボックス、トースターなど
捨てるよりは、お金がかからない。交渉も友人関係なので楽です。
引き取り価格は期待できないところ。
以上の7つの方法を活用して、約1か月の間にほとんどの荷物を手放すことに成功しました。やっぱり女性なので、コスメ道具もあるし、お洋服も大好き。そんな私も大量の荷物を前に、最初は「本当にホテルに移れるのか?」と不安もありました。
けれど途中からどんどん手放す作業が楽しくなってきて、ときには昔の思い出に浸りながら、あっという間に時間が過ぎていきました。現在はトランク2つ分の荷物と片手で持てるくらいのサイズの衣装ケース1つで移動をしています。
荷物はだいぶ減ったけれど、まだまだあるなというのが本心です。ホテル暮らしをするのに矛盾するようですが、「本当に必要なもの以外の全てを手放し、ミニマリストの方々のような身軽で移動する」という生活は、私には到底無理だと気づきました。
現在はホテルに持ち込んでいる荷物が、ほぼ全てです。その全てが目の届く範囲で管理できている今、とても安心感を感じています。また「何かを買うなら、何かを捨てる」、「本当に必要なものしか買わない」という癖をつけて、これ以上モノを増やさないように気をつけているところです。
使うシーズンやタイミングが限られるものについては、トランクルームなどの保管サービスを活用しながら、無理せずゆっくり、自分らしい「ホテル暮らし」を楽しんでいけたら良いな、と感じています。
もちろん、保管サービスを使わずともホテル暮らしは始められます。あまり荷物の処分に躍起にならず、「暮らしの棚卸」をするくらいの気持ちでやってみたら、意外とできるはずです!
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今回はここまで。今回は手放してきたものや、サービスなどについてご紹介しましたが、次回以降は、どんなものを残したのか、何をホテルに持ち込んでいるのか、パッキングの仕方などについてもお話できたらと思っています。
私自身もホテル暮らしの1年生ではありますが、読んでくださる皆さんの疑問や不安に応えていければと思っているので、気になることがある方はぜひ、質問フォームからお気軽にご連絡ください。
それでは次回の連載もお楽しみに!
月額6.98万円から、全国400以上のホテルやTOMOSのマンスリーマンションに「定額」で自由に住み替えできるサブスクサービス「goodroom ホテルパス」がスタートしました。
初期費用も不要、家具・家電も不要で、思いついた日から気軽に新生活がスタートできます。
新しい暮らし方の選択肢に、ぜひ加えてみてください。
いただいた質問に、 goodroom スタッフがお答えします。
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イワタリサ
イワタリサ
goodroomホテル暮らし社員&サウナ部部長。新しいもの好きなハングリー20代。サウナと古着屋とだし巻き玉子が好き。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
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