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ホテル暮らしでかかる金額は月々いくら?リアルなお金のこと、価値観の変化とは

ホテル暮らしの365日 Vol.03

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ホテル暮らしでかかる金額は月々いくら?リアルなお金のこと、価値観の変化とは

「ホテル暮らし」という暮らし方が少しずつ広まってきていますが、まだまだハードルが高いのも事実。そこで現在ホテル暮らし中のgoodroomスタッフ、イワタリサが、ホテル暮らしのリアルを語る連載をスタートします。第3回目は家賃や食費などの「お金」の実態についてご紹介します。

text : RISA IWATA

ホテル暮らしと賃貸。生活費などの月々の出費について紹介します

みなさんこんにちは。goodroomホテルパスのスタッフ、イワタリサです。

ホテルパス」とは、全国800箇所以上のホテル施設やマンスリー物件と提携をして、月額定額制でホテルに長期滞在できるサービスです。

この連載は、運営会社であるgoodroomの社員であり、実際にホテル暮らし真っ最中の私の体験記。第3回目となる今回は、住居費や食費など、実際にかかっている生活費の実態と、体験してみて感じた「出費」に対する、考え方の変化について、ご紹介します。

賃貸暮らしと比較して、ほとんど出費は増えていません

まず、ホテル暮らしを検討されている方からよくいただく質問への回答から始めましょう。その質問とはこちら。

「賃貸暮らしからホテル暮らしへ。出費は増えましたか?」というもの。

意外かもしれませんが、答えは「NO。増えていません」です。より正確に言うと、「ほぼ増えていない。変化があまりない」といった状態で、多い月でも+1~2万円程度の変動しかありません。

私もホテル暮らしを数か月経験して、ようやくその実態が見えてきました。細かく紹介していきますね。

やっぱり大きい。賃貸の「初期費用」

ホテル暮らしを始めたてのころは「もう少し出費が増えるかなぁ」と想定していたので、この結果に、私自身も正直驚いています。

どんなふうに比較をしたかというと。まずは賃貸暮らし特有の「初期費用(敷金・礼金・引越し代・前家賃など)」の出費の大きさを計算に入れました。これを抜きに考えると、引越しの多い「ホテル暮らし」との金額差が大きくなるため、比較対象となる「賃貸暮らしをしているときに月々かかる費用」には、家賃や水道光熱費のほかに、初期費用を分割してならした分の出費を上乗せしました。

8万円の賃貸物件に、2年間住んだ場合の月々かかる費用

- 初期費用でかかる金額:8万円×6か月分=48万円
(※賃貸物件で生活する際の初期費用は、およそ「月々の賃料×6か月分」と言われています。参考記事はこちら
- 初期費用を、2年間で分割した場合の金額:48万円÷24か月間=2万円
- 1か月あたりに最低必要な出費:月々の賃料8万円+水道光熱費1万円+初期費用の分割分2万円=11万円

賃貸暮らしで最低でも、月々におよそ11万円はかかっていた計算になります。さらにWi-Fiなどのネット代、食費、交通費、生活用品代などがかかりますよね。改めて計算してみると意外と高いことに気が付いたので、私の賃貸暮らしの時の出費をお見せします!

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【1】賃貸の場合

①月々の賃料8万円
②水道光熱費1万円
③初期費用の分割分2万円
④通信費5,000円
⑤食費1万円
⑥生活用品代5,000円
⑦服など雑費1万円

①+②+③+④+⑤+⑥+⑦
計14万円
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一方ホテルは初期費用いらずで、好きな街にいつでも引越しできる

賃貸暮らしの1ヶ月の出費がわかったところで、次は現在のホテル暮らしで最低限かかる金額と照らし合わせてみることに。

これまでFランク月11.94万円~Gランク月13.18万円のホテルで生活をしてきた私。「これが賃料!?」と考えると一見高そうに見えますが、実はこの費用の中には家賃・ネット代・タオル交換代・清掃代がもろもろ含まれています。(水道光熱費は、別途1日あたり300円かかります)

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当たり前ですが、ジムや大浴場付き施設ならその利用料も含まれており、トイレットペーパーやアメニティの購入も不要です。ついストックを買いすぎてしまう私には、これが本当に助かっています。

つまり、生活していく上で最低限のものが全て揃っているということ。家具家電を揃える必要がありません。また、初期費用をかけずに、さまざまな街を転々とできるメリットも。今は近隣移動なのでタクシー移動で引っ越し代は毎回2,000円ほど。

さらにホテルパスの利用料をクレジットカード決済にすることで、毎月多くのポイントが貯まるようになったことも、個人的にはうれしい変化でした。

食費、住居費、交通費は減った?増えた?

さて、ここからは細かな内訳ごとに生まれた変化について、ご紹介していきます。

「食費」は増えた。でも行きたかったお店にふらっと寄れる生活が楽しい

自炊をする必要がなくなった分、食費はやはり増えました。外食をしたり、お惣菜やお弁当を買ってきたり。少しでも食費を抑えたい方は、キッチン付きのホテルがおすすめです。

私は元々自炊も外食もしていたので、初めのころは食生活が心配でした。けれど住んでいるエリアの人気店や、歩いていて見つけた隠れ家風のカフェに仕事終わりに足を運ぶのが、今はとても楽しいんです。下の写真は、秋葉原に住んでいたときに寄ったラム肉の専門店。美味しかったなあ。

ついでに食事を作ったり、洗い物をしたりする時間が省けたことと、小腹が空いたときについ冷蔵庫に手を伸ばしてつまみ食いすることもなくなり、ラッキーかもなんて感じています(笑)

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賃貸暮らしのときは、余分な冷凍食品などのストック食材が溢れていたので、そうしたものから解放されたことも大きな変化だと言えるかもしれません。たくさん買ったはいいけれど、結局使わずに冷蔵庫やラックで眠っていた調味料やじゃがいもなどが……なんてこともしばしばあったものです。

「住居費」は、月々変えられる

賃貸暮らしをしていたときは、お財布がピンチの月も、余裕のある月も、同じ賃料を払っていました。

けれど今は予算に合わせて、住居費を変えることができます。例えば「今月はいいホテルに泊まったから、来月は少しランクを下げて出費を抑えよう」など。反対にボーナスが入った月はちょっといいホテルに、なんてことも……。そう考えるとワクワクしてきませんか?

そうして調整できるのが、ホテル暮らしのメリットの一つだと思っています。

「交通費」は減った。引越しはタクシーで

交通費は相対的に「減った」と感じています。現在住んでいるホテルのほとんどが東京都心にあるため、どこへ行くにも電車代が安く済んでいるからです。

かつて京急線の「梅屋敷」駅で一人暮らしをしていたときは、渋谷や銀座などの都心へ行くにも交通費がかさんでいたので、比較すると減ったかなと。

一方で、ホテル間を引越しする際にかかる「タクシー代」は賃貸暮らしの頃にはなかった出費です。今のところ近距離圏内の引越しが多いので、2,000円程度で「ちょっとそこまで」行く感じで引っ越しをしています。これがまた楽しい。ときには運転手さんが荷物を運ぶのを手伝ってくれる、なんてうれしいことも。

また梅屋敷に住んでいた頃よりも、今自分が住んでいるエリアを散策しよう!と考えるようになったため、プライベートでは電車に乗らずに歩いて近場を巡ることが増えました。

ソロ活女子なので、「交際費」に変動はなし

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基本的に1人で過ごすことが好きなのは、昔も今も変わらず。そのためホテル暮らしになったからと言って、交際費に変動はありません。

歩いてホテル周辺のサウナを開拓するのが、今のところの楽しみです。

「雑費」は減った。今あるモノを把握しているから、余計なものは買わなくなった

最後に洋服やコスメ代などの「雑費」について。こちらは、若干「減った」印象です。

というのも、今は余計なモノを買わなくなったから。自分がホテルの部屋で所有している、お気に入りのものだけで十分、と考えています。

どうしても欲しいものができたときには、今持っているものを売るなどして手放すクセがついたので、常に自分が両手で持てる量だけにしよう、という考え方が身軽で心地良いです。

結論!賃貸暮らしと、ホテル暮らしでかかる金額の比較

以上の内訳から、ホテル暮らしで具体的にかかる費用を算出しました。

+++
【2】ホテル暮らしでの1ヶ月の出費(ホテルパスを利用した場合)
①月々の基本料金69,800円
②ランク料金(ホテルごとに選べます)約4万円
③水道光熱費約1万円(300円✕31日)
④その他1.5万円(食費、引っ越しの交通費など)

①+②+③+④
=計134,800円

※初月のみ、別途初回登録料9,800円がかかります。
※ホテルによってランク料金が異なるため、月々の利用料は変動します。
+++

結論:
【1】賃貸の場合14万円:【2】ホテルパスの場合13.48万円

「ホテル暮らしは、コト消費」と考えるように

もちろん【1】も【2】も参考値ではありますが、あまり「変動がない」とお伝えした理由が分かっていただけたでしょうか。

そして最後にお伝えしたいのは、ホテル暮らしを始めてから私のなかで「出費」に関する考え方に変化が生まれたということです。

これまでは、洋服やコスメ、インテリアなど、「モノ消費」が多かったように感じます。

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けれど今は、「その街でしか味わえない美味しいものを食べたい」、「さまざまなホテルを巡って、インテリアや建築物などへの審美眼を養いたい」といった「経験」にお金をかける「コト消費」へ、考え方が変わりました。

まだまだ知らないことだらけの20代のうちに、スポンジのようにいろんな価値観や、多くのモノ・景色・人に触れて、多くのことを吸収し、感性を磨きたい気持ちが強くあります。

きっとこれから先もいろんなホテルに住んでいろんな景色に出会う分だけ、価値観は広がっていくはず。

私にとってホテル暮らしとは、まさにインプットが多く刺激的な毎日を得るために行うもの。賃貸暮らしでは決して得られなかったことに価値を感じ、対価を払う生活が、私にはとても合っているように感じているのです。

それでは次回の連載もお楽しみに!

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新しい暮らし方の選択肢に、ぜひ加えてみてください。

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三宅

イワタリサ

イワタリサ

goodroomホテル暮らし社員&サウナ部部長。新しいもの好きなハングリー20代。サウナと古着屋とだし巻き玉子が好き。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
Instagramでホテル暮らしの日常を更新中!:https://www.instagram.com/iwtr_37/

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